アレルギー科
アレルギー科
など
ダニや花粉(スギ)で鼻水の症状がある方で、血液検査等の検査で陽性が強い(クラス3以上)方に対して、減感作療法の保険診療を行うことが可能です。抗アレルギー剤で症状をコントロールすることが難しい方が対象となります。3年間の長期の服用が必要です。舌下に錠剤を1分間おいて飲み込む使用法となります。スギでは花粉の時期をさけて開始する必要があります。
かぶれの原因検索にはパッチテストを行います。背中や上腕の内側に、薬剤を含む小片をテープで貼り付け、48 時間後にはがして赤みや水疱の有無等を判定し、さらに貼付から72 時間後と1 週間後にも判定します。48 時間までは貼付部を濡らすことができません。一回の検査で3回の受診(2日後、3日後、7日後)が必要となります。(要予約)
当院では、既成のパッチテストパネルを使用する検査のみを行っています。内容は、金属(ニッケル、クロム、金、コバルト)、油脂(ラノリン)、抗生物質(フラジオマイシン)、局所麻酔薬(カインミックス)、香料ミックス、樹脂(ロジン、ペルーバルサム、フェノール樹脂、エポキシ樹脂)、防腐剤(パラベンミックス)、ゴム硬化剤、染料(パラフェニレンジアミン)、水銀化合物(チメロサール)です。日本人にアレルギーが多い24項目の検査が行えます。この中には金属は4項目含まれておりますが、矯正歯科治療前によく行われる、詳細な金属アレルギー検査ではありません。
検索には、血液検査以外にプリックテストがあります。調べたい食物に刺した針を、続けて皮膚に刺しその部分にどの程度赤みが出るか判定をします。血液検査より正確に判定できる利点があります。当院では高次のアレルギー関連病院をご紹介させていただいております。
気にせず食べていて異常がなかった食品については、たとえアレルギー血液検査で陽性の結果であっても、継続的に摂取することをお勧めします。一旦中断した後、久しぶりに食べる場合は、アレルギー反応が強く出ることがあり、より注意が必要です。初めて食べる食品は、調子のよいときに少量ずつ摂取して、異常がないこと確認しながら増量して下さい。
かゆみ、皮疹の部位、症状の持続期間の3点で診断します。アトピー性皮膚炎は、痒みのある湿疹が体や四肢の左右対称にできる慢性的な皮膚疾患で、良くなったり悪くなったりを繰り返します。小児期のアトピー性皮膚炎は成長と共に改善する場合が多いですが、成人のアトピー性皮膚炎は難治なケースが多くみられます。
アトピー性皮膚炎の原因は、まだはっきりとはわかっていませんが、遺伝的な体質に加え、食生活や環境的要因が影響して発症すると考えられています。アトピー性皮膚炎の治療には外用治療と内服治療があります。
花粉症とは、植物の花粉が原因で生じる季節性アレルギー性疾患の総称です。患者数は年々増加傾向で、国民のおよそ25%が花粉症にかかっていると推測されています。
原因となる植物は、スギやヒノキ、イネ、ヨモギ、カモガヤ、ブタクサ、ハンノキ、シラカバで、食物の種類によって飛散時期が異なりますが、ほとんど一年中、何かの花粉が飛散しています。
花粉と食物の交差反応が知られております。例えば、スギ花粉にアレルギーのある人はメロンを食べると、口内炎様の症状や違和感を生じる場合があります。同様に、ハンノキ、シラカバは、バナナ、マンゴー、キウイフルーツ、クリ、モモとの交差反応が知られています。
花粉の主な症状は、結膜炎、鼻炎が有名ですが、皮膚科では目のまわりの湿疹、肌荒れの症状の方が多く受診されます。春には花粉以外に、黄砂や PM2.5 などが悪化要因となっているようですが、残念ながら血液検査等で検査を行うことができません。
蕁麻疹は、原因を特定できない体調不良やストレスにて起こるとされるものが大部分ですが、食物などアレルギーが原因となる蕁麻疹があります。血液検査の結果にかかわらず、摂食して症状があれば、回避する必要があります。息苦しさ、腹痛、消化器症状の症状が複数あれば、アナフィラキシーと診断され、血圧の低下を伴えば、アナフィラキシーショックの診断に至ります。特にソバ、ハチ毒などのアナフィラキシーが有名です。アナフィラキシーが重篤と判断されれば、エピペンの所持が必要となり、高次のアレルギー関連医療機関の受診をご紹介しています。